みなさま、こんにちは。
『君たちはどう生きるか』の読書感想、第4回の貧しき友編です。
1浦川君の家の事情
豆腐屋さんを営む家の息子、浦川君の生活を目の当たりにして、いかに自分の境遇が恵まれたものなのかを知り、刺激を受けて何かせずにはいられなくなって、ただひたすら早歩きで前進していく物語です。
2、自分の思いで
小学校の時に、同級生の子に豆腐屋さんの息子がいて、その子の家にはたくさんのゲーム機のハードとソフトがあって、お金持ちだなと思っていました。けれど今思うと、一人息子だったし、お父さんが高齢だった記憶があるので、買い与えていただけかもしれないです。
私の家には当時ゲーム機がなく、友人の家がとてもうらやましく感じていましたが、今考えるとうらやましがることなんか何一つない、恵まれた生活を日々送れていたことに、両親のすごさを感じます。
小学校の時、勉強は出来るほうでした。進学塾に週4で通っていたので、当然だったのですが、今思うと自分が勉強をできたのではなく、両親の経済力が勉強をできるようにさせてくれていただけだった。
そんなやり場のない過去のことを思うと、やはり早歩きで前進したくなります。自分の無力さや無駄に過ごしてしまった時間への後悔などが、止まるという行動を許さなくさせる感じです。
3人間であるからには
人間の本当の値打ちは、いうまでもなく、その人の着物や住居や食べ物にあるわけじゃない。高潔な心をもち、りっぱな見識を持っている人なら、たとえ貧乏していたってやっぱり尊敬すべき偉い人だ。
それでも年収や生活水準に目が行きがちなのは、まだまだその当たり前の考えに到達できていないことを感じてしまいます。月収200万円の人の意見より、月収1000万円の人の意見の方が、聞いておいた方がよさそうだなと感じてしまいます。
4、本日の読書感想
君たちはどう生きるかを読んで感じていることは、短いながら自分にも歴史がしっかりあって、忘れていた記憶や思い出、それを現在の自分の目線で楽しむことができる物語だなと感じました。
おそらくこれからも歴史は作られて、同じ人間である自分が、さらに年を取り違った目線で、過去になっていく現在を楽しみながら思い出す時間がくるのかと思うと、その年を取った自分が、今を誇りに思えるような行動を起こしていきたい。
それが過去の自分から受け取ったバトンを、未来の自分に落とすことなく渡していく、リレーのようなことだと、今は思います。