みなさま、こんにちは。
ジブリ作品の新作がレンタル開始されたと同時期に、1作目の【風の谷のナウシカ】から全作品を見直す習慣を開始して3回目、本日は10作目の【もののけ姫】をご紹介します。ご興味がございましたら、最後までご一読よろしくお願いします。
・作品紹介
監督・脚本:宮崎 駿 公開:1997年7月12日 上映時間:133分
中世(室町時代の頃)の日本が舞台。解釈の違いから、何十通りの感想が生まれる作品だと思います。平安時代に日本人は、自然の驚異の前になんの手立てもなく生活を一変させられていた。
神々への信仰も奈良時代とは変わり、伊勢神宮は、この時代に天皇の父方の祖先を祭る場としてあらためて強く意識されるようになりました。国家は伊勢神宮を中国の皇帝が祖先を祭る場所である宗廟(そうびょう)と同じ意味を持つ場所として整えていきました。
その時代を乗り越え、室町時代には人間が自らの生活のために自然をコントロールする「里山」が生まれる。つまり人間が自然への畏怖がなくなっていき、自然が人間にとって支配可能なものになっていった。
そんな時代背景を考慮して【もののけ姫】を鑑賞するとキャラクターの立場や思想の細分化がこの映画をより面白いものにします。
・感想
ジブリ作品を初めて映画館で鑑賞した作品で、どの作品よりも思い出のある作品です。当時高校生だった私は、時代背景云々を知らず、それでも何かすごい作品を鑑賞したという感想が残っていました。
金曜ロードショーなどを通して、5回程この作品を鑑賞していますが、人間と自然と神そのバランスの変化をたった2時間強の中で体験できて、どの関係で自然や神々と向き合うべきかを考えさせてくれます。
現代は、人間の支配が強くなってしまいましたが、それでも自然の驚異にさらされて、その時に自然の恐ろしさを思い出し、またしばらくして忘れて、を繰り返しています。神も『生死』どころか、存在すら疑問になっています。
【もののけ姫】を鑑賞することで、人間・自然・神々の順位がなく平等で、今と比べて少し不便だったことを知りながら、本日も最後まで余すことなく鑑賞しました。
・まとめ
ジブリ作品、次回は【ホーホケキョ となりの山田くん】です。何度か鑑賞していますが、全く思い出も記憶もない作品ではございますが、次回もしっかりブログに残しますので、ご一読よろしくお願いします。
本日は最後までご一読ありがとうございます。